子どもの権利条約フォーラム2019・プログラム
11/16(土)
会場/ 仁愛ホール ■開場12:00/ オープニング12:30/ 終了16:00
毎日メディアカフェ教育シンポジウム「子どもの権利を考える」
●トークセッション:ゲスト 春名風花 (タレント・声優)
●リレートーク:子ども・若者から伝えたいこと
●パネルディスカッション:居場所、LGBT、教育に携わるおとなから (春名風花、松岡宗嗣、神本美恵子、西野博之)
★交流会 (17:00~/ 学内 B‘s ダイニング/ 参加費* 子ども 千円、おとな 3千円)
*当日支払 (交流会参加費込5千円の賛同金を事前振込済の方は当日支払不要)
11/17(日)
会場/ S館5階・6階・7階 ※受付は5階 ■開場9:00
テーマ別分科会A ■9:30-11:30
A-1「不登校の子どもの権利」の歴史と今(NPO法人東京シューレ)/対象:誰でも
内容:不登校を経験した私たちは2009年に「不登校の子どもの権利宣言」を発表しました。そして、今年、不登校の子どもを取り巻く社会がどのように変化したのか、不登校の歴史とインタビューをまとめた映画を製作しました。映像上映とミニシンポジウムを開催します。
A-2 多文化共生~外国にルーツのある子どもたち (NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン) / 対象:誰でも
内容:外国籍、国外にルーツを持つ人口は着実に増えつつあります。その子どもたちをめぐっては国籍やそのルーツにかかって教育や社会保障、異なる言語や文化についての権利をどのようにして守るかが課題となっています。当事者や支援者からの発題を聞きながら「多文化共生」時代の子どもの権利について考えます。
A-3 日本と海外~10代の政治参加・社会参加の いま(模擬選挙推進ネットワーク) / 対象:誰でも
内容:スウェーデンの16歳のグレタさんが国連で気候危機に対する演説をし、世界各地で若者によるデモが行われたように、世界では10代の若者の政治参加が当たり前です。日本でも、児童館の運営や子ども議会などの取り組みもありますが、広がっていません。日本と海外の10代の政治参加・社会参加の現状と課題について、事例を踏まえて考えます。
A-4 ワークショップで学ぶ子どもの権利とSDGs (シーライツ・ユース) / 対象:12才~おとな
内容:子どもの権利とSDGs。名前は知っているし、中身もなんとなくわかっているけど、2つの関わりってなんだろう。私たちは、この疑問に対する答えを考えながら自分にできることをみなさんと一緒にみつけたいと思いました。子どもの権利とSDGsのカードを組み合わせるワークによって、楽しく話し合いたいと思います。
A-5 子どもの権利「なんでやねん!すごろく」で 遊ぼう! (子どもの権利条約関西ネットワーク) / 対象:子どもユース
内容:子どもにはどの子も幸せに生きる権利があるよ。でも、毎日のくらしの中には「なんでやねん!」「これってどうなん!?」なんてこと、けっこうない?
今日はそんなみんなの声を聴かせてもらい「なんでやね~ん!」って一緒にツッコミ、遊びながら「こどもの権利」について考えてみるよ。
進行は、ネットワークの子ども×ユースが中心につとめます。一緒にあそびたい人、あつまって!
A-6 感情的にならない子育てのコツ (高祖常子) / 対象:おとな
内容:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの調査によれば、親の約7割が「子どもをたたいてしまったことがある」と答えたとのこと。子どもを愛しているのに、イライラして、どなったり、感情的になってたたいてしまう……。本当は、そんなことしたくないのに……。どなったり、たたきそうになる前のクールダウンの方法や、子どもとの向き合い方などを考えます。
A-7 子どもの人権意識を育む CAPワークショップ(CAPなのはな) / 対象:おとな
内容:CAP(キャップ)とは、子どもを取り巻く、いじめ・誘拐・虐待・性暴力といったさまざまな暴力から子どもが自分自信を守る、暴力の予防教育です。暴力から自分を守るためには、「私は大切な人」という人権意識を育むことが必要です。公開ワークショップでは、子どもにどのように人権を伝え、人権意識を育んでいくのか、参加者の皆さんと考えます。
A-8 「特別な教科道徳」と子どもの権利 (道徳の教科化を考える会・宮澤弘道) / 対象:おとな
内容:道徳の教科化は、心の状態を評価対象にします。そしてそのことは思想、良心等の自由を基盤とした市民的権利を侵害し、子どもを取り巻く環境も社会的課題としてではなく心の状態で解決可能とされていくということです。権利行使の主体という子どもの姿が道徳によって恣意的に変化されようとしている中、道徳の教科化とどう向き合うか、参加者の皆様と一緒に考えていけたらと思います。
A-9 遊ぶ権利と世界の動向(Tokyo Play) / 対象:ユースおとな
内容:子どもの生きる力の源であり、育ちと学びの土台でもある「遊ぶ権利」。ただ、ほかの緊急課題に隠れて権利条約中では「忘れられた条文」とも言われています。分科会では、2013年採択の一般的意見内の「第31条の実現を阻む11の阻害要因」に注目し、国内外の状況や課題、取り組みをみなさんで共有したいと思います。
A-10 フリースペース / 出入り自由
遊びコーナー・ミニワークショップ・展示コーナー・販売コーナー
内容:絵本読み聞かせ、子どもの権利条約を学ぶミニワークショップ(子ども向け)や、自由に遊べるコーナー、休憩スペースなどです。出入り自由です(貴重品の管理は各自でお願いいたします)
ランチセミナー■11:45-12:45 ※食事をしながら参加可。(食事は各自持参)
L-1 体罰に関する法改正最新事情
(セーブ・ザ・チルドレン虐待予防事業マネージャー菊池美帆子) /対象:誰でも
内容:親権者等による体罰禁止が盛り込まれた児童福祉法や児童虐待防止法などを改正する法律が2020年4月から施行されます。今回の法改正が日々の子育てにどのように影響するのでしょうか。法改正の目的や意図、既に家庭における体罰を禁止している他国では実際にどのような変化があったのか、などの事例をご紹介します。
L-2 多様な学びとフリースクール(NPO法人東京シューレ理事長・奥地圭子) /対象:誰でも
内容:2016年に成立した普通教育機会確保法(通称)には、子どもの権利条約の理念を基に、「休むことの重要性」や「学校以外の学び場の必要性」が謳われ、フリースクール等学校制度外の多様な学び場への社会的関心が高まっています。この分科会では、フリースクール東京シューレの代表・奥地より、不登校・フリースクール等多様な学び場の歴史的背景や理念、実践などをご紹介し、考えあいます。
L-3 子どもの権利基本法 (NPO法人子どもの権利条約総合研究所・荒牧重人) /対象:誰でも
内容:日本では、子どもを守る法律はたくさんありますが、権利を行使するもしくはそれを支援するための法律はありません。しかも、国連・子どもの権利委員会からも勧告されているように、権利を総合的に保障する法律が求められています。基本法の必要性や内容等については、何度か検討・提言されていますが、それらをふまえながら、今日必要とされる基本法のあり方などを考えていきます。
L-4 子育てハッピーアドバイス! (心療内科・明橋大二) /対象:誰でも
内容:『子育てハッピーアドバイス』は、子育てに不安や悩みを持つ親御さんに向けて、イラストとマンガでやさしく解説した育児書です。今回は、子育て・教育の世界で今最もホットな話題のHSC(ひといちばい敏感な子)がテーマです。5人に1人、感覚的にも、人の気持ちにも敏感で、それだけに疲れやすいHSCについて、著者の明橋さんとともに考えます。
L-5 子ども・ユースカフェ「自分らしさ」 について考える /対象:誰でも
内容: みなさんは「自分らしく」過ごせていますか?そもそも「自分らしさ」って何でしょう。「自分を大切にする」ってこと?でも、自分がイヤになることもありますよね。そんな時、みなさんはどうしますか?この分科会では、進行役が考える「自分らしさ」や「自己尊重とは何か」を共有しながら、参加者それぞれの経験や想いを出し合い、「自分らしさ」についてそれぞれが考えあうきっかけにしていきたいと思います。
テーマ別分科会B ■13:00-15:00
B-1 子どもの心の発達と子どもの権利 (子どもと家族のメンタルクリニックやまねこ・田中哲) /対象:誰でも
内容:全ての子どもたちは成長発達する権利があり、意見表明もその過程にあります。子どもの成長に社会が関わり、その人らしさーbeing を良い状態にするにはどんなコミュニティが良いのか? DV、虐待は成長にどのような影響を与えるのか?対話しながら考えていきます.
B-2 災害と子どもの権利~子どもにやさしい空間 (CFS)を通じて~(NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン) /対象:12才~おとな ※親子も歓迎
内容:災害などの緊急時、家庭・学校・遊び場・地域などの環境が大きく変化し、学ぶことや遊ぶことなどの様々な子どもの権利が侵害されやすくなります。そのような時にも子どもの権利を保障するために、何を大切にすべきか。国内外の災害支援現場で実施されている「子どもにやさしい空間(CFS)」の概要や事例をご紹介し、参加者とともに「災害と子どもの権利」について考えます。
B-3 国連子どもの権利委員会からの勧告を読む (NCRC) /対象:誰でも
内容:国連子どもの権利委員会は、2019年1月に子どもの権利条約の日本の実施状況に関する審査(日本政府の第 4 回・5 回統合定期報告書をもとに行われた4回目)を行い、2月に総括所見を公表しました。政府が行った報告に対して国連はどのような見解を示しているのか。日本における子どもの権利保障の課題は何か。国連の勧告を読みながら考えます。
B-4 子どもの声からはじめよう ~子どもアドボカシーの実現に向けて~ (子どもの声から始めようプロジェクト) /対象:誰でも
内容:子どもアドボカシーとは、子どもが話したいことを自ら話せるように支援したり、必要な場合には、子どもの依頼または承諾を得て、子どもの思いや意見を代わって表明することです。イギリスでは、子どもの参加と意見表明を保障する子どもアドボカシーサービスが制度化されています。子どもアドボカシーの理念や、子どもアドボケイトに求められる知識やスキルについて考えます。
B-5 学校外の居場所、学び場と普通教育機会確保法(多様な学び保障法を実現する会) /対象:ユースおとな
内容:この分科会では、2016年に成立した普通教育機会確保法やフリースクール等の学校外の居場所・学び場の実践をもとに、不登校の子どもの支援だけでなく、子どもの子ども自らが学び・成長の場を選び、創り出していく権利について話し合います。
B-6 脳科学と子どもの権利に基づいた子育て講座(シーライツ) /対象:ユースおとな
内容:子どもが育つとは環境・経験・その子どもの持つ遺伝子が反応し合いながら繋がっていく脳回路の形成過程とも言えます。愛着(Attachment)に基づき健康に脳が発達する上で、子どもの権利条約が果たす役割も踏まえ、参加者とともに脳科学の視点から子育てを再考します。
B-7 出発点はおとなが変わる、勇気づけ育児 のアドラー心理学(日本アドラー心理学会所属学習 グループ『ルマー・キタ』代表澤田裕子) /対象:おとな
内容:子どもが、「子どもの権利条約にある権利を行使する主体」であるために最も大切なこと。それは、おとなが無自覚な善意で子どもの権利を侵害してしまう可能性に気づくことではないでしょうか?
この分科会では、アドラー心理学の育児プログラムを通して、どうすれば子どもの権利を、教育や育児の現場で守れるか?を理解してもらおうと思います!
B-8 私たちは本当に安全な団体?~セーフガーディングの取組へ(JANICセーフガーディング・ワーキンググループ) /対象:おとな
内容:子どものための活動に取り組む中で、組織のスタッフやボランティアなどの関係者による子どもへの虐待や不適切な関わりが起きています。どのような予防と対応が必要なのか?セーフガーディングの取りくみについて考え方や実践例などを紹介します。
B-9 子どもの遊びと大人の役割~プレイワーク基礎編(Tokyo Play) /対象:おとな
内容:遊びに関わるということは、子どもが自分の人生を手づくりするプロセスを支えることにつながっています。遊びに大人が関わる機会が増えた現代社会で、あるべき関わりや環境づくりのために生まれた専門分野「プレイワーク」。分科会では、その基礎的な考え方や実践をワーク形式で学べるようにします。
B-10 フリースペース / 出入り自由
遊びコーナー・ミニワークショップ・展示コーナー・販売コーナー
内容:絵本読み聞かせ、子どもの権利条約を学ぶミニワークショップ(子ども向け)や、自由に遊べるコーナー、休憩スペースなどです。出入り自由です(貴重品の管理は各自でお願いいたします)
全体会■15:15-16:30
●フォーラム2日間を子ども・ユース・おとな
参加者全員で共有しふりかえります。
●来年のフォーラム開催地からのメッセージ
❑ 11/16(土) パソコン文字通訳を行います。(協力:パソコン文字通訳者会ubiquitous)
❑ 手話通訳や日本語以外の音声言語通訳、発表資料のデータでの提供などの合理的配慮が必要な場合は、できるだけ事前に
ご連絡ください。
❑ 大学構内は車イスでの移動が可能です。通路や車イス対応トイレの場所は、ご来場の際に受付でお尋ねください。